みなさんは駄菓子と耳にしたとき、どのようなお菓子やお店を思い浮かべるでしょうか。
駄菓子自体は根強い人気があるものの、チェーン店を除く駄菓子屋さんはかなり減ったと感じる昨今。
ですが、今でも木箱で量り売りをしている駄菓子屋さんがあることをご存じですか?
今回は本厚木駅近く、昭和29年創業の「お菓子の千石」についてご紹介します。
お菓子の千石の営業時間やアクセス
住所 |
神奈川県厚木市中町2-5-17 |
電話番号 |
046-221-3908 |
営業時間 |
9:30~19:30 |
定休日 | 不定休 |
お菓子の千石のメニュー

お菓子の千石に店内はこちらです。
商品は、木箱に入った約60種類のお菓子と棚に陳列されたお菓子など様々な種類があります。
季節によってお菓子の内容は異なります。
昔ながらの販売スタイル
一番に目を引くのは、なんと言っても店内中央の木箱です。
60個弱の木箱が並び、それぞれに昔なつかしいお菓子がぎっしり詰まっている様子は、まさに圧巻。
お菓子が湿気てしまわないよう、桐の木箱が使用されています。
そして、さらに驚くことに、この木箱のお菓子たちは量り売りをされているのです。
かろうじて、某映画館や商業施設で見かける、グミなどの量り売りは経験がありますが…。かりんとうや芋けんぴの量り売りは、間違いなく初めて見ました。
注文すると、その場で木箱のお菓子を取り出して量り、袋詰めをしていただけます。思わず、こういった量り売りは初めて見たとお伝えすると、店主の方も「こうした販売スタイルは今ではかなり珍しくなった」と仰っていました。
ちなみに、木箱に貼られているグラム数や個数、お値段が購入時の最低単位なのだそう。
初めて利用される方はピンとこないと思うのですが、例として「たんさん煎餅」200グラムの量がこのくらいです。

お値段は300円弱、数えたら38枚入っていました。
4、5枚も食べると満足できるので、お買い得だと思います。
味はプレーンのウエハースなどに近く、たまに無性に食べたくなるようなお菓子でした。
お菓子の千石は、個人客の利用OK
こちらのお店を発見したとき、遠目に気になったことがありました。
それが、看板が二つあること。店舗壁面、入り口の上部に「お菓子の千石」、さらに上に「菓子問屋 千石屋」」という看板が設置されているのです。
そもそも問屋ってなんだろう?と思い、少し調べてみました。
問屋とは、現在では一般的に卸売業者を指す言葉だそうです。そして、卸売はメーカーから仕入れた商品を小売業者へ販売する業態のこと。
つまり、問屋は流通ルート上、メーカーと小売業者の間に位置しています。
一般消費者との直接的なやり取りが無いイメージですね。
しかし、現在の「お菓子の千石」では一般消費者、私のような個人客でもお菓子の購入が可能です。看板が二つあるのは、千石というお菓子屋さんに問屋の側面と小売業者の側面があるから、なのかも知れません。
まとめ

昔なつかしい木箱からの量り売りが印象的な、お菓子の千石。所狭しと並ぶお菓子は圧巻です。
はじめて来店される方は、その店構えに圧倒されるかも知れませんが、ご安心ください。気さくにお菓子を提供していただける、なつかしい駄菓子屋さん、といった雰囲気です。
特に駄菓子が好きな方は、見ているだけでわくわくする空間だと思いますよ。
みなさんもお菓子の千石で、童心に帰ってお菓子選びを楽しんでみませんか?